金魚の世界史


金魚の祖先は・・・

anl3112-s.jpg金魚は、今からおよそ1,700年前に野生のフナの中から突然変異によって登場した、体色の赤いヒブナが祖先であると言われています。今では祖先がフナとは思えないほど改良が進んでいますが、生まれたばかりの金魚は、どれも体が黒っぽく、ヒレも短くて、フナによく似ています。性質も、フナゆずりでおとなしい魚です。
金魚の誕生には多くの謎がありますが、幾つかの古い文献の記述によると、中国のとある湖で「火の如く赤い魚」が発見されたのが金魚誕生の始まりとされています。



金魚の飼育は1000年前から!


csli010-s.jpg10~12世紀の北宋時代には中国杭州の西湖で金魚(フナの突然変異)が確認されたそうです。金魚は湖畔の仏教寺院の池で飼育されてはじめました。そして宮廷でも観賞魚として飼育されるようになりました。
金魚の改良は、中国で行われました。10~12世紀にはすでに宮廷や貴族の庭園の池で飼われていたそうですが養殖や販売が盛んになるのは12世紀、宋の時代に入ってからです。


明の時代に金魚飼育がさかんに!

金魚の養殖が盛んに行われるようになったのは宋の時代になってからです。そして明の時代に入ると品種改良の盛んになり、金魚の品種も増えました。

4706kin-m.gif13~16世紀になると、それまで池で飼育していた金魚を陶製の水鉢で飼うようになり、明の時代には盆魚として水槽飼育が一般に普及し、中国の風物詩にもなっていきました。
明の時代には品種数も増え、陶器の入れ物で金魚を飼うことが民衆の間に広まりはじめました。


金魚は世界で人気者

ilm06_bb07007-s.jpg18世紀になると、金魚は中国からヨーロッパにわたったと言われ、金魚はペットとして飼育されるようになりました。以来、その後の突然変異や人為的な品種改良が繰り返され、今日見られるような美しい特徴を持つ金魚に定着していきました。
近年金魚は世界各地で人気の飼育魚として人気を集めています。熱帯魚には金魚のような赤白がはっきりした色を持つものが少なく、その鮮やかさから人気がでています。最近は goldfish という名でペットとして、人気を集めています。(同様の理由で錦鯉も人気があります)。


世界で親しまれている金魚

yoill007-s.gif現代は金魚の呼び名は各国さまざまで、世界中の人々から愛され親しまれています。
たとえば中国ではチンユイ、ロシアではゾロタヤ、イタリアではペシュリーノ ロッソ、フランスではポワソン ルージュ、英語ではゴールドフィッシュと呼ばれています。
日本でも金魚は古くから夏の風物詩として定着しています。